利家公桶狭間凱旋之図
（としいえこうおけはざまがいせんのず）
尾山神社所蔵（金沢市尾山町）
若き頃から織田信長に仕え、その武勇は群雄をぬき、「槍の又左」という勇名をとどろかせ、十四歳の初陣より、その戦歴は大小まじえて約四十あまりにもなり、とくに天正十二年（1584）の末森の戦いでは、天才的な武力を遺憾なく発揮した。
この図は、永禄３年（1560）の桶狭間の戦いでの意気揚々と凱旋の勇姿で、加賀の武士家では、お正月にはこの絵像を床の間に掛けて、公の武勇にあやかる習慣があった。
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